
ちょっとした昔話を思い出した。
昔とある大先輩とつるんでいた時の話。
当時僕はその人のYoutube動画を無償で作成しサポートしていた。
一本の動画を丹精込めて20時間かけて作った。
PCがないからiphoneでcute cutとLINE cameraで作った。
その時は自分に自信をなくし、
実績を上げれないのならせめて人のサポート役にでも回ればと
無意識下で自分の価値をその中で見出そうとしていた。
動画は人気になる度達成感があり、
本人にも仕事が入るようになり充実感も実感できたので、
特に苦は感じなかった。
寧ろ楽しかったすらある。
ただあの一言がその人から出てくるまでは...
なんで払わなアカンねん
その頃からクラウドワークスで仕事を探していた僕は
よく「Youtube制作1本100円」というモノ見かけていた。
たしかに内容としてはテロップを貼ってYoutubeにアップするだけ、
聞く分には楽そうだが、トレンドのリサーチ、サムネイルの作成、タグつけなど、
結局一本作ろうと思ったら30分はかかってしまうのだ。
そうなると時給200円になってしまうから
フリーランスとしてやっていけないし、あまりにも割に合わなず
企業で考えた時完全なブラック。
だから僕は大先輩にいいました。
「それだとやってられないので、大先輩がもし軌道に乗ったらもしテロップ動画を僕に依頼する時1本500円でお願いします。」
というと
「なんで相場が100円なのに、俺はお前に500円を払わなアカンねん」と。
残念ながら、相場がブラックと聞いても相方にブラックの対応を平気で出来る人でしたので、
これまで築き上げてきた信頼は一瞬にして0になりました。
しかしこれだけでは終わらなかった...
ダンスやめて映像だけ作ったらええねん!
「そのうちスタジオ兼事務所を構えるから、お前がそこに住んで、
昼間は動画制作して、夜はレッスンを教えたり、暇な時はダンスの練習をしたりしてくれたらええねん」
いや、僕も色々自由に動きたいのですが...と思い、
「自分にもいろいろ計画があるので、それはちょっと理想ではないですね。」
というと計画の内容を聞かれ、ダンスで海外遠征とかしたいなどを説明すると
「お前はダンス才能ないから映像だけしてたらええねん、映像は才能あるねんから」
.....
.....ふぁ?
僕はその一言でその人への信頼が0どころかー100になりました。
相手の最も大事なダンスを否定した上で、
勝手に唯一残ったと決めつけられた才能と時間も自分の為だけに使えというのです。
それはね、流石に僕は貴方の部下でもなければ奴隷でもないですよ。
その頃大先輩は「フィルさんとはどういう関係なんですか?」と聞かれたときに「友達ですかね?」と答えていたのを聞いて嬉しかったのですが、
心を許し過ぎてつい思った事がポロっと出たのか、
本当についていく人を間違えたと思った。
そして自分のダンスは本当に才能がないのかを確かめるために単身で香港に行き、
二つのソロバトルに出た。
一つはBEST4まで行き、
もう一つはBEST8で負けた。
でもそこでSupernaturalzのPuzzleとMikeyと仲良くなったり、
Style ElementsのスタンドマンからMVPという事で彼のオリジナルブランド「Original Stands Alone」のTシャツをプレゼントしてくれたり、
他にも多くの人に言葉で自分は決してダンスの才能がない訳ではない事をようやく確信し、
健康的な精神状態を取り戻したのである。
思いやり
結果その大先輩とは僕から縁を切るという事で別れを告げ、
その後2度と会う事も連絡を取り合う事もなくなりました。
いや、最近クラウドワークスを見てて
「Youtube動画を作ってほしいのですが、一本がしっかり時給1000円になるように報酬を設定して依頼したい」という
ようやくまともな心を持った依頼内容を見て嬉しかったのと同時にこの話を思い出したので書きました。
さぁ、頑張るぞ!
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